ゆうきです。
さて、ブログが停滞する理由として、平日の帰宅時間がアベレージ23時から24時というスケジュールに加え、今回は「冬の風物詩」ともいえるあの病気について、記事にしてみたいと思います。
それは、一人の嘔吐から始まった
ある夜のこと。
久々に早く帰宅できた私は、家族と一緒の時間を過ごし、お風呂に入ったわけです。
といいつつ、上がってくる子供たちをケアする係でいようと思い、リビングでTwitterなんかをいじっていた時に、家内から声が上がります。
「パパー、助けてー!!」と。
なんじゃいなと浴室へ行ってみると、バスタブ一面に広がる吐瀉物
(さっき晩御飯で食べたよなーなんて未消化のものを含む)
どうも我が家の王子が入浴中に吐いてしまったらしいのです。
あらー、吐いちゃったのね。さっきまで全力で遊んでたのが良くなかったかな。
もうその浴槽で入浴する訳にもいかず、家内と子供たちはシャワーを浴びて浴槽を出ました。私はというと、未消化の食べ物が浮かぶ浴槽のお湯をそのまま捨てる訳にもいかず、手桶ですくって網でこすという地道な作業を続けていました。
素手で。
これがまさか、3日間に及ぶ苦難の幕開けになろうとは、このとき誰も思わず。
王子、容態急変
ただ、子供が吐くということは、なにがしかの理由があるわけです。
〇食べ物を受け付けなかった
〇食あたり
〇ノロ・ロタを含む胃腸炎
〇または他の病気(今だとインフルエンザなど)
いろんな可能性を考慮した結果、私も大好きな晩酌を今晩は我慢し、いざとなったら夜中でも救急走るから、判断は早めにしようと家内と相談し、床につきました。
それから数時間後、やはりといいますか、
たった数時間で10回を超える嘔吐
明るいところで見た息子は、ぐったりと浅い呼吸を繰り返し、その顔はチアノーゼでも起きたように、真っ青どころか紫色のようにも見えました。
これは、迷ってる場合じゃない。
子供って、しょっちゅう熱出したりするじゃないですか。病院にいつ行けばよいかってタイミングは、結構親も迷うものです。
そのように、判断に迷ったときは厚生労働省が提供している情報サービス(#8000でつながります)を利用して、医療機関受診の要否を確認するのも一つです。
我が家も、そうして確認してみることにしました。
21時頃から10回以上の嘔吐、嘔吐してすぐは寝るようだが、呼吸は浅い
できるだけ詳細に状況を説明した結果、診てもらった方がよいとのことでした。
次に、小児科の当直医がいる夜間救急を調べ、事前に連絡したら診せてくださいとのお返事をいただきましたので、とにかく向かってみることにしたんです。
診断の結果
病院へ向かったのが深夜0時半過ぎ。
あの真っ青になった息子の顔を見て、もしかしたらこの子は、、、なんて一瞬考えたくもない想像をしてしまう程度には、状況は良くないのではないかと悲観的になりそうな自分の思考を無理やりに落ち着かせ、車の中で他の子どもたちと一緒に診察結果を待ちました。
1時半くらいだったでしょうか。家内からLineが届きます。
「ノロウィルスだって」
全身の力が抜けた瞬間でした。ノロでよかった。。。
ノロウィルスは、とにかく感染力が強く、患者の吐瀉物や排せつ物に付着し、本人の発症がおさまってからも数週間はウイルスを出してしまう、まあちっちゃい子のいるご家庭なら一度はかかったことのある病気だと思います。
とにかく、夜だけはちゃんと寝られるように、吐き気止めのお薬を処方してもらい(本来、ウイルスを外に出すという観点から言えば、吐き気止めは体にウイルスをとどめてしまうということにもつながりますが、夜寝られないことを思えば、夜はちゃんと寝かせて日中吐かせようという考えでした。)
とにかく、原因不明でぐったりしているのではない、ノロウイルスによるものだ、ということが分かっただけでも、人間の心は不思議なもので、安心するものです。
帰宅してから、処方された吐き気止めを使い、もう一度就寝したのが2時半
これが、あと2日続く悲劇の幕開け初日でした。
対策と、2人目の発症
ノロウイルスの主な症状としては、
〇激しい嘔吐
〇水のような大便(水様便とも言います。)
〇関節痛
〇(人によっては)発熱
先ほども申し上げたように、ノロウイルスは、非常に感染力が強く
〇感染者の吐瀉物(飛沫感染も含む)
〇感染者の排せつ物
〇感染者が触ったもの(ドアノブ、トイレなど)
〇これら、感染者から出たものが乾燥し、埃様になったもの
これらから感染します。感染ルートとしては、非常に幅が広いので、2次感染を防ぐのは容易なことではありません。
次の日、私は会社を休み、必要なものを買いそろえることにしました。
〇キッチンハイター
(ノロウイルスにアルコールは効きません。唯一効くのはハイターなどの塩素系漂白剤のみ)
〇ラテックスの手袋
(どうしても、吐瀉物や排せつ物が付着したものを触る機会が増えるので、手袋はマストアイテムです。)
〇30センチくらいのビニール袋
(コンビニの袋などでも代用できますが、絶対的な枚数が必要になります。)
こういったものを揃え、ハイターの希釈液も霧吹きに入れて、万全の態勢で看病に当たったつもりでした。
ちなみに、感染者が着用していた服にも吐瀉物など感染源が付着している可能性があるので、ハイターを希釈した水溶液に浸して消毒、それから、ドアノブなども同様に消毒することが2次感染を予防する手段と言われています。
これだけの対策をとっているにも関わらず、その夜、娘が嘔吐しました。
長い髪には吐瀉物がまとわりつき、おなかが痛いと辛そうな表情をしています。
とにかく、吐瀉物が乾燥しても感染源となりうるので、私は素手で姫の髪の毛を洗い流しました。
「大丈夫だぞ、パパたちがいるからな。絶対大丈夫だ。」
ある意味自分自身にも言い聞かせるように娘に言い、息子の吐き気止めを最悪使おうということで、次の日を迎えます。
まさか、自分が発症するなんて
ノロウイルスは、子供に多い病気ですが、大人が感染し発症した方が厄介かもしれません。
娘が嘔吐した時点でも、まだ私は「大丈夫大丈夫、僕は発症しない」とタカをくくっていたんです。
3日目の朝、唐突にそれはやってきました。
どうにも我慢できない胃のむかつき。突然こみあげてくる嘔吐感
たまらずトイレに駆け込みました。胃液しか残っていないからか、のどにツンとくる酸っぱい感じが残ります。
これは、いよいよ発症したなと思い、とりあえず水をがぶ飲みして吐くだけ吐いてしまう作戦を取りました。
たとえ吐いても、飲んだ分全部を吐くわけではないので、飲めばよいと聞いたことがあります。ただし、電解質バランスがめちゃくちゃになるので、水分補給という面においては、イオン飲料や生理食塩水、OS1などの経口補水液がお勧めです。重篤な場合は、点滴による輸液もありえますが、そうなる前に水分補給をしましょう。ノロウィルスで最も怖いのは、嘔吐と下痢による脱水症状です。
そして、吐くだけ吐いたと思ったら、やっぱり突然やってくる猛烈な下痢
完全に水っぽくなった水様便です。
3日目の午前中は、水を飲む→吐く、下痢の繰り返しでした。
吐き気と下痢が引いたあと、猛烈に関節が痛くなり、指先に血液が回っていかないような、神経が過敏になってしまっているような感じがあり、熱は平熱程度なのに立っていることができませんでした。
午後からは、水分補給とトイレに立つ以外、ほぼ寝ていたと思います。
それで、なんとか翌日には職場復帰できる程度には回復しました。
(周りからはバイキン扱いされましたけど笑)
結論、やっぱりノロは恐ろしい
今は、昨日までの地獄絵図がうそのように関節痛も消え、固形物を口にし、仕事もある程度はできるくらい回復しました。
おそらく、明日には全回復できると思います。
発症している持続時間自体はそこまで長くないのですが、何が怖いって
〇ちょっとしたことで感染する
〇二次感染を防ぐのは本当に難しい
〇感染してしまったら、数週間はウイルスキャリアである
ということでしょうか。
特に、未就学児がいらっしゃるご家庭であれば、
〇ノロウィルス
〇ロタウィルス
〇インフルエンザ
〇水ぼうそう
あたりが冬の代名詞として語られると思いますが、このうちの二つ(ノロと水ぼうそう)をこの冬に経験しました。(なにも流行の最先端をいかなくてもいいのに)
地味なことではありますが、手洗いとうがいを冬の時期には特に徹底する。
これだけでもだいぶ違うと思います。
暖冬とはいえ、まだまだ寒さと乾燥した時期が続きます。
皆様も、どうぞお気をつけくださいませ。
ゆうき 拝