変性意識

潜在意識活用の基礎知識4(現代における変性意識)

コラムで一区切りつけたところで、変性意識のお話に戻しましょう。

これまでの変性意識まとめ

今までのお話をさっくりとまとめますと、

〇変性意識状態は、飛んでる状態ともいえるし,火事場のくそ力が働いている状態である。
〇変性意識とは,顕在意識と潜在意識をつなぐ渡し船である。
〇顕在意識から潜在意識へつながるには,変性意識を経由している。
〇変性意識に入った者とつながると,相手方も変性意識に入る(変性意識の第一法則)
〇変性意識に入ると,時間や空間の認識力に通常時と差異がある。
〇変性意識そのものは今に始まった話ではなく,人間が意識を獲得した時点で既に持っていたものであり,変性意識を使って神との交信や自身の霊性,神性を担保していたのではないか。

このようなことをお話させていただきました。

現代での変性意識

では、現代において変性意識はどのように扱われているのでしょう。

少し具体的な話も交えつつ見ていきたいと思います。

現代、とりわけ第2次世界大戦後における変性意識がどうだったかというと、最もブームとなったのは、なんといってもベトナム戦争後あたりのアメリカではないでしょうか。

1960年代後半の厭戦(えんせん)気分と、心理学者がLSD(麻薬の一種)を使ってトリップしたときに垣間見た、天国ともいえる神秘体験を報告したことから、ヒッピームーブメントやニューエイジ運動とともに広がりを見せ、LSDを用いたトリップが若者を中心に大流行し、社会問題となりました。

 すなわち、LSDを使用したトリップを「インスタント禅」としてもてはやし、薬物によるトリップという一時的な快楽に魅了された結果、LSD中毒者を量産したという歴史があります。

 LSDの非合法化(日本は1970年に麻薬に指定)とともに、薬物を使用した変性意識状態への没入は下火となりますが、その代わりに「合法的にトリップするにはどうしたらよいか」を考えるようになります。

 人間は、つくづく快に流れていく生き物ですね。

 歴史的経緯から考えると、以前は「神との交信手段」「内なる真理」を求めて入ろうとした変性意識状態が、ツールの変化とともに個人が「快」を求めるレベルに降りてきた、ともいえなくはないでしょう。

 とはいえ、変性意識への目覚めを、宗教的な目覚めとして認識した人は新興宗教を立ち上げたのでしょうし、スピリチュアルや霊能者、あるいはヒーラーとして活動されてきた方の中にも、変性意識に入れることそのものをもって、ご自身の力の源であると解釈しておられる方もいらっしゃるでしょう。

身近な変性意識

それではもう少し、身近なレベルで変性意識を考えてみましょうか。

ダンスミュージックで「トランス」ってジャンルあるじゃないですか。あれって文字どおりですよね。

打ち込み系のビートがずっと流れるダンスミュージックを耳がおかしくなるような音量で聞き続ければ、それは意識状態おかしくなったって不思議じゃないですし、そもそも脳を揺らすために作っているわけですから。

一晩中トランスミュージックで踊り狂う「レイブ」なんてのもありますね。

そして、トリップ先進国?であるアメリカでも、ASMR(Autonomous Sensory Meridian Response )になどに代表される、音で脳を刺激し、変性意識状態を誘発しようとする動きが盛んになっていますし、聴いたことある!という方は多いのではないでしょうか。いわゆるバイノーラルビートも、この系譜に位置づけられると思います。

総じて、歴史的にも変性意識状態は人の営みのなかで密接不可分な存在として機能しており、現代では脳科学と技術が発達したことによって、いわゆる口伝や師弟関係、あるいは伝統舞踊などで伝えられてきた変性意識への自覚的な没入やコントロールが、かつては薬物を用い、音声や催眠などをはじめとしてお手軽に個人でも楽しめるようになってきた、ということだと思います。

ということは、やや極端な言い方をしますと、現代は脈々と続いてきた変性意識状態をめぐる流行の最先端と言えるのではないかと思っています。

 次回のブログでは、もう少し具体的な事例として、変性意識がどのように使われているかを考察していきたいと思います。

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2020年、念願だった歌い手として活動を開始しました。 このブログでは、歌い手としての活動の記録や制作秘話、機材の話や日々思ったことなどを綴っていけたらと思っております。 ニコニコ動画、Youtube、Twitterともども、本ブログをよろしくお願いいたします。
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